ポジショニング重視
ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books) を引き続き読んでいる。
前回までの部分では
ポジショニング Strategic Positioning の戦略論を説明する部分で、どちらかというと、組織能力 Organizational Capability の戦略より優位なものかと思って読んでいたら、そうでもない。
それぞれの違いは、別の記事で整理しようと思うが、
その業界で競争している他社に対して違いをつくる。これが戦略の本質でした。厳しい競争構造に置かれた業界であっても、戦略で競争優位を構築できれば、持続的な利益を手に入れられます。「違いのつくり方」にSPとOCという二つの違った思考がありました。競争優位という山に登るには、SPとOCという二つのルートがあるわけです。
要はこういうことなのだ。
ここで、ふと思った。
自分のここ10年ほどの仕事のやり方を考えるに、非常にポジショニングに偏ったやり方だったのではないか、と。
ポジショニング重視だったからこそここまでやれてきたというのもあるが、一方それを組織能力にまですることができたかというと、正直できていない。
僕にできることは、僕ができることであって、必ずしも僕が所属する会社ができることではなかった。そして、いまでもそうだ。
これからまだ少なくとも20年は稼がないといけない。
組織能力とまで言わずとも、自分自身のスキルを、他の人との違いとするための努力は必要だと、改めて思った。
ポジショニングで違いを出せるポジショニングを取っているということもあるが、いつまでもそれが通用するかはわからない。
正直来年は未知数だ。
惑うばかりである。
ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)
- 作者: 楠木建
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2010/04/23
- メディア: 単行本
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