戦略は、ベターじゃなくて、ディフレント
本当なら本カテゴリーに入る話題だけど、読み掛けなので雑感ということで。
随分前、去年の夏に買った本を、ようやく読んでいる。
ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)
- 作者: 楠木建
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2010/04/23
- メディア: 単行本
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ストーリーとしての、という割には出だしが面白くないもんでなかなか進まなかったのだけれど、ようやく興がのってきた。
なるほど、と思った一節。
ポジショニング戦略論について
SPの戦略論は、程度問題としての違いをOE(Operational Effectiveness)と呼び、SPとは明確に区別して考えています。戦略はSPの選択にかかっており、OEの追及は戦略ではない、というのがポジショニングの考え方です。つまり、戦略とは doing different things であり、 doing things better ではないという発想です。
戦略ではない例としてPCメーカーの
モニター視野角が広い とか
軽さ薄さ とか
バッテリーの持ち時間 とか
ソフトの充実度 などの例が紹介されている。
これらは、「程度の違い」。
程度の違いで競争の源泉を求める考え方の鍵となるのは「組織能力」。
一方、Strategic Positioningは、「種類の違い」を重視。
「他社と違ったことをすること」が競争優位の源泉。
つまり、doing different things であると。