辺境・近境

村上春樹旅行記
海辺のカフカ」に続く村上春樹本。
村上春樹のエッセイは、ずい分久しぶりに読んだが(何を読んだか憶えてないぐらいずい分前に読んだのだが)この人の文章は、非常に心地いいなと再認識。

なんだろう?
リズムがいいのもあるが、一般論ではなく、( )内で語られるというか、付け加えられる「僕の場合は」「少なくとも僕は」という、「私(もしくは僕)」という、ひとりの個人としての情報の発信の仕方が押し付けでなく、心地いいのではないのだろうか。


少し本の話をすると、瀬戸内海の無人島や香川で3日3食うどんを食べまくるとか、「村上春樹がよくこんな旅したなぁー」という旅がほとんどで、「こんな旅行してみたい」と思うような類の旅行記ではないです。

辺境・近境 (新潮文庫)

辺境・近境 (新潮文庫)