消費者行動論


読んですぐ何かができる、という類の本ではない。
しかし、机の上に置いておいて、折に触れて開いてみたい本ではある。


教科書や教室で習う理論とケースは、大工の金槌でありのこぎりのようなものであると解釈している。ただし、道具なしに大工仕事はできないが、マーケティングの理論なしに経営をすることはできる。実践で培った経験・勘・人脈を頼りに与えられた仕事をこなすことはできるのだ。それではどうしてビジネスの道具が必要なのであろう。簡単に言えば、道具がなくても仕事はできるが、道具があれば仕事の効率も精度も向上すると言うことだ。道具を使えば的が見えやすくなるし、弓も引きやすくなるのである。

あとがきからの引用。

つまり、そういうこと。
なくてもいい。なくてもやっていけるが、持っていれば、効率も精度も上がる。
本書は、そういう本だと思う。

長い付き合いになるのかな、という気がしている。


消費者行動論 (ビジネス基礎シリーズ)

消費者行動論 (ビジネス基礎シリーズ)