ここ2週間ぐらいで5冊本を読んだ

奥田英朗を4冊。
いずれも短編連作で読みやすい。

以前エッセイを読んだときは(本屋でなんとなく手にして文庫本を買ったことがある)たいして面白くもなんともないと思ったが、一連の小説は面白く読めた。

上の3冊は「伊良部」モノ、と言っていいのか?
変な精神科医、伊良部のシリーズ。
2冊目の『空中ブランコ』で直木賞を取ったらしい。

いずれも面白いが、3冊目の『町長選挙』の「オーナー:ナベツネ」「アンポンマン:ホリエモン」「カリスマ稼業:黒木瞳」はモデルが丸見えで(特に隠してもいないだろうが)、なんだか連作物を書くツラさが感じられる。
勝手にそう思うだけなのかもしれないけれど。



イン・ザ・プール (文春文庫)

イン・ザ・プール (文春文庫)


空中ブランコ

空中ブランコ


町長選挙

町長選挙





『ガール』は、30代女性が主人公のオムニバス(で合っているのか?)
いずれもウマイ。
きっと女性が読んでも(特に30代の女性が読んでも)、きっと「そうそう!」という感じなのだろう。

ガール

ガール





最後は筒井康隆の『富豪刑事』。
テレビ朝日系で深田恭子がやってる、あれ。

深田恭子の、深田恭子にしかできないであろう役がおもしろく、原作読んでみたら、なんと主人公は男だった!
しかも、書かれたのは1970年代後半。もう30年近く前なのだ。


原作も突拍子もなく、おもしろいが、やっぱりテレビの、あの深田恭子が強烈だよね。

富豪刑事 (新潮文庫)

富豪刑事 (新潮文庫)